法面工事とは?
道路建設や宅地造成などの開発行為に伴い、山地を削ったり、盛土をすることで造られる人工の斜面、および自然斜面のことを法面(のりめん)と呼びます。法面工事は斜面がくずれないように落石予防強化し、山肌や崖などを浸食や崩壊から崩れないように保護するための⼯事を法⾯⼯事といいます。
ここでは、法⾯を保護するための種類をいくつか紹介します。
現場吹付法枠工
法面に鉄筋を組み立て、金網型枠を設置してモルタルやコンクリートを吹付けます。地山とよくなじみ、凹凸がある法面にも対応可能です。また法面の安定性を高めるために、枠内を植生やコンクリートで被覆したり、アンカー工・地山補強土工と併用したりする場合もあります。法枠工は法面上に格子(フレーム)状のモルタル・コンクリートの構造物を造成し、その自重で法面の安定化を図る工法です。⾵化等により劣化した崖⾯に対しては、外気や温度変化、浸透⽔の遮断効果が⾮常に⾼く、施⼯性も優れているので実績の多い⼯法のひとつです。
鉄筋挿入工(ロックボルト工)
斜面にロックボルトなどの鉄筋を挿入することにより、移動土塊や斜面上の岩塊を安定させます。場合によってはのり枠や受圧板と併用し、補強効果を強めることも。比較的崩壊規模の小さい斜面に適用される工法です。斜面の浮石、転石あるいは岩盤の亀裂が場合などに、活用される工法です。
ロックボルト工は、ボーリング機械等で石や岩盤に孔(穴)をあけ、鋼棒を挿入して定着し、穴にモルタルを注入してボルトを締めて国定さるという方法です。ロックボルト工事は、単独あるいは吹付工、コンクリート張工、吹付枠などと併用される場合が多くあります。
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